【とある旅物語・20】

どうも、ぱっちょです。
このところ以前にも増して更新をサボりまくり、申し訳ありません。
しかしながら、こうして皆様が訪れてくださる事に感謝しかありません。
言い訳ですが、
ちょっと時間がなかったんですうぅぅぅぅ
と、させてください。
さて、不便な生活を強いられてから長い時間が経ちました。
もう500日くらい?
普通の生活に戻るために、とは言いますが、環境や慣れ、とは恐ろしいもので、
普通の生活とはいったい何なのか、と、時間が経てば経つほど、元の生活を忘れ去っていくもの。
デリケートな相談も読者メッセージで受け付けております

慣れって、恐ろしいものなんですよね。
大事な事なので言うのが二度目になります、ハィ。
(リライトした記事になります。ご了承ください)
前置きが長くなりましたが、
【とある旅物語・20】
お楽しみください!
・前回までのあらすじ
JA〇のFさんの助けもあり、雪で埋まった地から脱出の手段を得た俺。調子に乗って、そこら辺の景色をキャメラに収める。
吹雪の合間、このタイミングだと直感し、新たなる装備を纏った相棒とその地を離れる事とした。
(これまでの詳細は旅物語より)

相棒を走らせる。

うむ。もう問題はないぞ。
しっかり、タイヤチェーンが機能している。

公共施設のパーキングを出るために、道の前で一時停止する。
うむ。もう問題は無いぞ。
しっかり、タイヤチェーンが機能している。

ウインカーを出し、左折する。
うむ。もう問題は無いぞ。
しっかり、タイヤチェーンが機能している。

三回問題なかったから、もう出る。

テスト問題だったら、これ以上確認してたら時間切れになっちゃうしね。

そして、直ぐに待ち構えていたのは、例のなだらかーな登り坂だった。
吹雪がおさまってきたとはいえ、少し先が詰まっているのは変わりはないようだ。
登ったり、停まったりを繰り返している。

チェーンを履くまでは、
「洒落にならない大事故イメージ」
しかなかった。
それは、登るのにも難があり、停まったとしても滑っていくからだ。

しかし、今は違う。

タイヤチェーン装着により、相棒と俺は摩擦係数、μを手にしたのだ!
厳密にいえば、氷の上で摩擦が起こるなど馬鹿げた話ではあるが、とにかく走って停まる、という初歩だけは再び手にしたのだ!
その為、いざ発進。
そして、直ぐに坂の途中で停車せざるを得なくなる。

だが、我々にはμがあるのだよ。
大変なアクセルワークなど、もう無用なのだよ!

…だが、ちょっとおかしい。
停まれば、下がっていく。
車体がブレて、あらぬ方向に行きそうになる。


結論:滑るもんは滑る

そのようにまとめた。
だが、進んでいることにも違いないのだ。
振り返っては駄目だろう。
前へと行くしかない。
前のクルマとか、滑って相棒にぶつかってたりしていた。
何度もバンパーに突っかえる。
だが、バンパーなんて元々ぶつかって、壊れるための消耗品ですよ。
こういう時のためのモノでしょ?
と、消耗品の一部として割り切る。
相棒も、それは分かっているようだ。
何とか、このなだらかーな坂を上り切った後、標識が見えた。

『△×市街 3㌔』

おお、あと3㌔!?
この道に差し掛かった時には、片側二車線の結構広い通りに来ていた。
そして、そこから再び車線が埋まる。
再び相棒に乗った時からつけていなかった、ラジヲをつける。
チューニングした地元ラジヲが流れる。
どうやら、この先で事故が起きているようだ。
全く動かない。
そして、
あろうことかトイレに行きたくて仕方がない…
こんな時に限って!

ふと、相棒の燃料計に目をやる。
半分を切っていた。

…さっき、お前満タンにしなかったっけ?

というか、そんなことはどうでも良い!
とにかく、相棒のタンクは空になりつつあり、
反比例して、俺のタンクは満タンになりつつある、という事だ!
いくら何でも、この二車線道路で、そこら辺で用を足すことは出来ない!

前方は動く気配なし。
転回出来る場所も分からない。
そして、俺のタンクは満タンです。
ただ、吹雪は止んでいる…だから、何だってことですが…                          出発前に、色々と理屈をこねて、トイレに行かなかった自分が悪いんですがね。

さて、どうするか…
(続く)

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